"作品レビュー"カテゴリーの記事一覧
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M3-2012春にて、イベント設営のお手伝いに参加した際に初めて会いしてCDの交換をさせて頂きました。
「ここ、あいてますよ」と声をかけて頂き、すぐに意気投合しました。
http://shoshin ai.web. fc2.com /
苦労されてDTMを習得され、数多くの作品を作っていらっしゃいます。
交換させて頂いたCDは、「青い硝子球」「後ろからかけた言葉」「3・11を忘れるな」の3本です。
どの作品も、素晴らしく強いメッセージ性が込められています。
『ただ単にかっこいい曲を作った』という感じでは決してないです。
音質的な部分ではいろいろネガティブな印象を持ちやすいかもしれませんが
楽曲アレンジに関しては非常に私好みでアルペジオやオブリガートなどが多用されています。
表現手法なども極めて斬新で、途中でテンポが変わったり効果音が入ったり等、常に良い意味で裏切られるアイデア満載の作品になっていると思います。
それだけに、上記のように音色の選び方で少し勿体ない印象を受けてしまいます。
ですが、この方のお年や経験年数を考えると、この完成度は奇跡に近いのではないでしょうか?
また、深みを感じる和音の構成に、ショーシーさんの優しい歌声がマッチして、ある種のヒーリングミュージックにもなると感じました。
その反面、やはりこの方の思いが詰まった曲は時に鋭く、心に突き刺さります。
何気なく生活している毎日の中で、知らず知らずのうちに何かに迷惑をかけていないか?
自問自答する時期に来ているのではないかと、そんな風にも考えたり・・・
何だかとても考えさせられます。
とにかく、メッセージ性が非常に強いです。
昨今、同人音楽界で活動されるサークルさんは、みなさん素晴らしい品質の音質やアレンジ能力を持っていらっしゃるように感じています。これは、簡単に言えば、商業音楽の品質に限りなく近づいているということでありますし、逆に、商業音楽業界から同人音楽界に参入されるプロの方々も多いと伺っております。
これは、業界の発展という視点で考えた場合、非常に喜ばしいことであります。
ですが、音質やアレンジ品質の向上に伴い、同人音楽らしさを少しずつ失っているようにも感じられます。というのは、音質やアレンジ品質を向上させることばかりに気をとられ、「俺はこんな曲を作って、みんなに聴いて貰いたいんだー!!」という、音楽という表現における最も基本的な原動力を少しずつ失っているのではないかという風に思うからです。
私はこの、ショーシーさんの曲を皆さんに聴いて頂きたいと改めて思います。
特に、サークルさんに。
もう一度、確認してみて下さい。
初めて音楽を作った時の感動、そして、いろんな人に「聴いて貰いたい」と思った時の事を。
ナァナァで、音楽やってませんか?
もう一度、思い起こしてみて下さい。
「3.11を忘れるな」より「3.11を忘れるな」
タイトル曲となっているこの曲に、私は深く考えさせられました。
そして、ブックレットに書いてあることにも深く共感しました。
被災者の方々に伝えるべきは、励ましだけでいいのでしょうか?
もっとたくさんの伝えるものがあるのではないでしょうか。
非常に強いメッセージ性を持ったこの曲から、このアルバムは始まります。
まるで、震災から復興までを、順を追って描いているようにも感じられます。
「瓦礫に花を咲かせましょう」は、見事に予想を裏切られました。
聞く前までは、そして聞く直前までは、暗い曲だと思ったのです。
やはりそれは『瓦礫』というキーワードがそう思わせたと思うのですが、この曲はもの凄い明るい曲です。
まるで、『嫌なことは全て瓦礫と一緒に処分してしまおう』という前向きなメッセージを感じました。
ベタな表現で申し訳ありません。。。
そして何より、ショーシーさんの書く歌詞には、この方のこれまでの人生経験が詰まっているように感じ、どの曲の非常に奥深いです。
「信じてみよう」は、最後のドラムをバシッと決めて欲しかったです。
やはり、強い決意をうたっている曲ですから。
「後ろからかけた言葉」の何とも言えないレトロな感じがとても好きですね。なんでしょうこの歌謡曲的な雰囲気は・・・
「LIDS/恋愛免疫不全症候群」もそうですが、何というか、一時のサザンみたいな感じです。
「抜け殻」コレがまたいいですね~。ジャズっぽい雰囲気の曲が好きな自分にはとてもスッと入ることが出来ますね!
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おなじみ、同人フュージョン界の雄、signal+noiseさんです。
1.Just In Time
オープニングに相応しいスピード感溢れる曲です。
キーボードパートの刻みがカッコイイ・・・惚れる。。。
後ろの方でキラキラいっているシーケンスパターンとピアノの刻みがまたよく合う!
あと、シンセのオブリガートがきちんとメロディーの合いの手になっていてここだけでももの凄くかっこいい!
曲が進むにつれて、だんだん山を登っていく感覚になります。
そして途中のベースソロがかっこいい!
2曲目に向けてテンションを上げていく感じですね!
このアルバム1曲目にして一番のお気に入りかも知れません。
2.Moments
空が見えだしたという感じでしょうか。
少しノイジーな、不思議な音色のシンセが空に聞こえなくもないです。
Bメロで転調してガラッと雰囲気が変わる感じが好きです。やっぱこういう演出うまいなー!!
そしてサビ、signal+noiseさんのT-SQUARE好きをしっかり感じられる良いサビです。
エレキギターのソロパートですが、アドリブプレイのシミュレーションですからもう少し強烈な主張があってもいいかと思います。
3.Sunset Line
うって変わって海を感じます。パーカッションがいい味出してますね。
何と言うんでしょうね。この独特のシンセの音色にもう海を感じてしまうんですね。
このあたりの音色のチョイスがとてもうまいと思います。
のびのある良いメロディーラインなんですが、もう少しキレやメリハリがあっても良いかと思います。
Bメロからサビに入り、サビでずっと続く独特の浮遊感がこの曲のウリのように感じます。
5.Voyager
独特のリズムのパターンがとても印象的です。これ絶対自分には出来ないですね・・・
そしてよく聴くとこの曲にもパーカッションが!しかも、何か、リアル!!さすがです!!!
signal+noiseさんの最近の作曲のテーマにパーカッションが含まれているのでしょうか。
最近わりと、ラテン系、南国系、リゾート系、といった要素が以前より多く含まれているように感じます。
6.Train Into The Night
夜行列車か何かがテーマでしょうか?ドラムのパターンが列車のジョイント音に聞こえなくもないです。というのは言い過ぎでしょうか?でも、スピード感を感じるドラムパターンに、signal+noiseさんの個性や特長がよく出ているように感じます。
ゆったりとしたピアノ・シンセ・ギターと、相対的に早くて細かいドラムパターン、シーケンスパターンにより夜の雰囲気が見事に醸し出されているように思います。
8.Dog Walk
珍しいミドルテンポのシャッフルビート曲です。
犬の散歩がテーマなんでしょうか?とってものどかで平和な曲ですね。
最近のsignal+noiseさんの横方向の展開はすごいものがあります!
メロディーパートもハーモニカが設定され、雰囲気を盛り上げています。
9.Recollect
ギターがカッコイイこの曲、スピード感バッチシです。
ちょっと80年代っぽい感じが漂います。古き良き時代のフュージョンが見え隠れしてるって事ですね!
10.Invisible Pink Unicorn
うって変わってこちらは現代風フュージョンって感じですね。
打ち込みを多用した近年のフュージョンの雰囲気を感じます。
そしてこの曲のようなこういう細かいシンセシーケンスがとっても好きです。
こういうのもマネできないんだよな~ どうしたら俺にも出来るようになるのやら・・・
11.Someday, Somewhere
一気に広い場所に出てきたような感じがします。
壮大な印象のある曲です。
12.Rest In Peace
おおー!!
いいエンディング。
signal+noiseさんのピアノソロ曲ですね。
和音の使い方が気持ちいいです。
まとめ:品質もバラエティ豊富な曲目も、もう市販のCDと遜色ないんじゃないでしょうか。今後も楽しみです!!
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同人音楽界きっての正統派フュージョン制作サークル『signal+noise』さんの最新作です!
CDの演奏開始ボタンを押すと、いつものように爽やかなフュージョン風が吹きます。海沿いへドライブに行きたくなりますが、隣に乗ってくれる人がいないので行きません。。。orz
あと、ジャケットかっこいいなあ。
http://signaln oise.jp /
1曲目、やはりT-SQUAREを彷彿とさせる爽やかサウンド。アルバムの1曲目に相応しいです。私も今回、『EXPRESS SOUSIC』でこのような爽やかな8ビート曲を作ってみましたが、やはりsignal+noiseさんにはかないません!!
そして、EWI(シンセリード)とキラキラ系シンセが対をなしてこの曲を盛り上げています。
しかし何でこんな音が良いんだ・・・
2曲目、ちょっとダークな、かつ熱さを感じる曲です。何と表現したらいいのか。
今まできいたことのないsignal+noiseさんがそこにはあります。良い意味でくどいくらいのブラスサウンドが、何だかカシオペアをイメージさせます!
・・・おおおおおおおおおおおおおおおおお!ドラムソロ!!!
!!!
おお、そして転調!!
カッコイイ!!!
その後のギターソロも何だか野呂さんみたい!!!
そして一瞬音が止まる箇所があるんですが、こういうの出来るのすごいって思います。私はそういうのが苦手で、何とかしてなるべく繋げようと思ってしまうからです。
う~ん、カッコイイ。
3曲目。2曲目に続いて、Tomのオンパレード!!今までのsignal+noiseサウンドと何かが違う。どうしちゃったのかしら。また新たな新境地へ!!!
まとめ:もう一度、コラボやりませんか?
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酔鍵堂さんのCD。新作かどうかはホームページの情報ではイマイチ分かりません。インストと歌モノの混合アルバムのようです。また、酔鍵堂さんと密接な関係にある『Seiren Music Station』から響莉さんが制作に参加されているようです。
http://suikend o.blog5 5.fc2.c om/
1曲目はすいけんさんご自慢のファンキーなサウンド。ベースフレーズに力を入れているようにきこえ、つかみの曲となっているようです。いろんな要素が入った1曲で、単純に“フュージョン”とか“インストポップ”とかという言葉で片付けるのは勿体無い。
2曲目はボーカロイドを使用した歌モノ曲ですね。歌の部分とは関係ないですが、彼のシンセフレーズは酒の肴になるほど良いです。うん。歌詞は非常にポジティブで、毎日ネガティブの世界だけで生きている自分にとってはチト辛いっす。。。(違)
また、リズムが若干不安定にきこえますが、これはわざとやっているのかそうでないのかイマイチ分かりません。そういう音楽はよくあるので、あんまり音楽を聞き込まない自分には申し訳ないが判断つきません。
しかしまあ、様々なところにたくさん散らばるデコレーション的な音、音、音!
これらはもうすいけんさんの個性と言ってもいいと思います。すげぇなあ!!
3曲目、これは曲名が仮となっていますが、曲自体が非常に素晴らしいのでなんだかチト勿体ない気が・・・
そして0分43秒から始まるスチールドラムによるBメロ(?)のコード進行は素晴らしいのひと言です。ここだけで、気分はトロピカルデザートを食したような気分になれます!そしてこのBメロ、エレピか何かで裏でうっすら鳴っているコードはBメロ4小節目で1音ごとに微妙に和音の構成を変えて変化をつけているところも見事です!!ニクイです!!
また、この曲のメインはやはりなんと言ってもピアノでしょう・・・
ん?すいけんさん、キーボード系の人かな??
4曲目は、タイトルの季節感を無視したようなハードな4つ打ちがなかなか気持ちいいです(笑)
この曲も、4つ打ちですがいろいろな要素が入っており飽きさせません。私のお気に入りは、やはり横っちょ(?)で鳴っているエレピですね。この使い方は本当においしいと感じます。う~ん、すいけんさん、プロの人だと思う。う~ん、これは・・・売れるわ。羨ましいです。ハイ。心から。こんな曲作れる人・・・
5曲目。・・・なにこれなにこれなにこれなにこれなにこれ!!
1分43秒から何かが変わってしまいます!!斬新!!それまでは落ち着いたテンポのインスト曲なんですけどね。2分25秒からまた異次元の世界へ・・・
そこからはエレピの洪水だなんだコレ!!!
うわ~好きだなぁこの感じのエレピーーーーーーーー
キラキラ系シンセが印象的な6曲目。あと、ティンティティン、ティンティティンも。
何というか、ゴージャス!!
あと、1分7~10秒のアレンジの感じがすき。
そしてこの曲、Bメロで空が見えます。歌詞にもあるけど音楽でもちゃんと空を表現されています。
一日の締めくくりのような7曲目。やっぱり自分はエレピに耳がいってしまいますね。そしてサビの和音がやばいです!!
そしてボーカロイドさん達がハモッていました。この辺の演出も見事です。
・・・えっ、ハーモニカ、アコーディオン?
そういうのも使うの!?
あとひとつだけ言うなら、終わった後の余韻も無いままCDプレーヤーが運転を停止してしまいます。音が無くなってからの空白が少し、あると、良かったと思います。
まとめ:今度俺も混ぜて下さい。すいけんさんからいろいろ学びたいです。うん。
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音楽サークル「みじんこ」さんの新作。紅茶がテーマなイージーリスニング寄りの歌モノです。2011年9月23日(金・祝)第2回音カフェで発表されたとのこと。
音量感は全体的に小さめですが、仕上げがとても丁寧で綺麗な音質なので、小音量で聴いてもたいへん満足できます。どの曲もピアノがメインですが、それぞれの曲のピアノの音色の違いも楽しめます。
http://mijinco .syrena .net/
1曲目の「春摘みの香り」のお二人のたっぷりほんわかという感じの歌声に癒されてしまいます。
♪季節のケーキを頬張る
の箇所にいく繋ぎの部分の綺麗な転調に感動!!それこそおいしい紅茶を飲んだような気分になれます。
3曲目「ゆるゆるくるり」はどう聴いても大量の落ち葉が舞う秋しか想像できなかった。。そんな自分の乏しい想像力が嫌です。。
また、ドラムパターンが独特で面白いですよ。
あとは、一曲目とは全く違うくにいさんの美しい歌声が聴けます。てかくにいさん天才!!ていうか・・・何者???
4曲目はまさにメルヘン。しかしどっちがくにいさんだか全く分からない。くにいさんはいったいいくつの声を持っているのだ!?そしてそれこそがメルヘン。
そして、作詞のところに「○月の~」と書いてあるのが気になる。いったいどういう意味なんだろう。あと、位相特性というかそういうのが抜群にいいですな。
そして、何故か俺は6曲目の歌に得も言われぬ暖かみを感じました。
7曲目はイントロで食いつかれ、曲途中からのベースに全てを持ってかれました。このアルバムの今までの流れからは全く想像できない曲調。すごい。意外性だらけ。ほんとこれもの凄いCDですわ。あとこういう軽い感じのピアノ音色好きだなぁ。そして途中に入ってる管楽器(クラリネットかな?)のリアルさに驚いたが演奏者名が書いてないところを見ると打ち込みか!?・・・音楽制作やめたくなりました。。。orz
8曲目、こういうの好き。もうそれしかない。演出うますぎ!!
まとめ:半端ねえCDでした。