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平素は格別のご愛顧を賜り、厚くお礼申し上げます。
飛練音響工業はこの度、かねてより計画しておりました音楽制作環境における24bit96kHz対応工事が完了したことをお知らせします。
これによる利点
・従来より使用していた24チャンネル同時録音環境の機能はそのままに24bit96kHz化することにより、オーディオ面における制作品質の大幅な期待が出来ます。
・付帯工事を同時に行うことにより、モニター環境におけるノイズレベルの低減も達成できました。
主な作業内容
①24bit96kHz8チャンネル対応の新型音響機器の導入
②従来完全同一クロックで動作していた録音経路とオーディオデータ確認用経路のクロック分離
③全体的な配線の簡略化
④アースループによるノイズの低減 を目的としたチャンネル構成見直し
⑤アンバランス接続の解消による録音時のS/N比向上
①24bit96kHz8チャンネル対応の新型音響機器の導入
弊社ではこれまで、24チャンネル同時録音を実現する為に、アナログ入力を8チャンネル分搭載したオーディオインターフェースを三基(A・B・C)使用していました。
録音時に関しては、このうち連結可能な二基(A・B)を使用してアナログ入力16チャンネルを実現し、そのうち一基(A)に関しては拡張端子を使用することによりもう一基(C)と特別なデータ送受信を行うことで24チャンネルを実現していました。
この特別なデータ送受信時は帯域が限定されることから、次のような制約がありました。
今回の新型音響機器(D)の導入により、特別なデータ送受信チャンネルを二系統に分離することが可能となりました。
これにより、連結可能な二基(A・B)に対して88.2kHzまたは96kHzのオーディオ信号を4チャンネルずつ送信することで、24チャンネル同時録音を維持しつつ、システム全体の動作周波数を96kHzまで対応可能な仕様としました。
②従来完全同一クロックで動作していた録音経路とオーディオデータ確認用経路のクロック分離
従来、特別なデータ送信を行っていたオーディオインターフェース(C)の一部機能を流用する形でオーディオデータ確認を行う構成となっていました。
この際の問題点は、オーディオデータ確認時には44.1kHz~192kHzまで様々な周波数に対応する必要があり、その度に、録音用オーディオインターフェース(A・B)の動作周波数も同様に変化してしまう現象が頻繁に発生していました。
動作周波数が頻繁に変更されることにより突発的なノイズが発生するだけでなく、オーディオインターフェースそのものを痛める原因となってしまいます。
今回の新型音響機器(D)の導入により、オーディオインターフェース(C)はオーディオデータ確認用に特化し、動作クロックを共有しない構成に変更しました。
現在の設定動作クロックは以下の通りです。
③全体的な配線の簡略化
従来のワークフローを見直した結果、以下のような問題点が見つかりました。
・配線経路の約4割を使用していない。
・一部信号については不必要な無駄な経路を通過している。
・パッチベイに接続されているものの使用頻度が低い経路が存在する。
以上については、代替策(別の箇所による切替など)により経路の削減を検討するなど、
これら配線の撤去、および適正化を行いました。
④アースループによるノイズの低減を目的としたチャンネル構成見直し
従来、三基のオーディオインターフェースA・B・Cに、合計5台のシンセおよび1台の音響機器が接続され、合計24チャンネルを構成していました。
24チャンネルを把握しやすくすることを目的に、優先順位を付けて配線を行った結果、複数のシンセで各機器を多数のケーブルで接続する状態となってしまい、非常に多くのアースループが発生し、それによるノイズも確認される事態となっていました。
今回、新型音響機器Dの導入に伴い、できる限りアースループを低減させるように接続順位を変更しました。
これにより大幅なアースループ低減が実現出来ました。
⑤アンバランス接続の解消による録音時のS/N比向上
従来、制作時などのモニターに用いるミキサーに、音源確認に用いるCDプレーヤーやその他エフェクターを接続していました。
これは、他機器のチャンネル数不足によりやむを得ずこのような対応としたことによるものです。
また、ミキサー本体の端子の関係、そしてCDプレーヤー自体の端子から「アンバランス接続」とならざるを得ないのが現状でした。
そこで、今回の機器構成変更でチャンネル数に余裕の生じたオーディオインターフェース(C)を流用する形で、アンバランス接続となるCDプレーヤー類をこちらに移設。
ミキサーは各シンセのモニターに特化する形で役割を分離・明確化しました。
おわりに
以上により、飛練音響工業の制作環境は24チャンネル構成を維持したままハイレゾに対応可能となりました。現在YouTubeチャンネルで展開しております『前面展望×ソージック』シリーズのような映像コンテンツを、今後より一層精力的に制作していく意味でも今回の対応工事は必要不可欠でした。
今後とも、飛練音響工業を何卒よろしくお願い申し上げます。
飛練音響工業はこの度、かねてより計画しておりました音楽制作環境における24bit96kHz対応工事が完了したことをお知らせします。
これによる利点
・従来より使用していた24チャンネル同時録音環境の機能はそのままに24bit96kHz化することにより、オーディオ面における制作品質の大幅な期待が出来ます。
・付帯工事を同時に行うことにより、モニター環境におけるノイズレベルの低減も達成できました。
主な作業内容
①24bit96kHz8チャンネル対応の新型音響機器の導入
②従来完全同一クロックで動作していた録音経路とオーディオデータ確認用経路のクロック分離
③全体的な配線の簡略化
④アースループによるノイズの低減 を目的としたチャンネル構成見直し
⑤アンバランス接続の解消による録音時のS/N比向上
①24bit96kHz8チャンネル対応の新型音響機器の導入
弊社ではこれまで、24チャンネル同時録音を実現する為に、アナログ入力を8チャンネル分搭載したオーディオインターフェースを三基(A・B・C)使用していました。
録音時に関しては、このうち連結可能な二基(A・B)を使用してアナログ入力16チャンネルを実現し、そのうち一基(A)に関しては拡張端子を使用することによりもう一基(C)と特別なデータ送受信を行うことで24チャンネルを実現していました。
この特別なデータ送受信時は帯域が限定されることから、次のような制約がありました。
今回の新型音響機器(D)の導入により、特別なデータ送受信チャンネルを二系統に分離することが可能となりました。
これにより、連結可能な二基(A・B)に対して88.2kHzまたは96kHzのオーディオ信号を4チャンネルずつ送信することで、24チャンネル同時録音を維持しつつ、システム全体の動作周波数を96kHzまで対応可能な仕様としました。
②従来完全同一クロックで動作していた録音経路とオーディオデータ確認用経路のクロック分離
従来、特別なデータ送信を行っていたオーディオインターフェース(C)の一部機能を流用する形でオーディオデータ確認を行う構成となっていました。
この際の問題点は、オーディオデータ確認時には44.1kHz~192kHzまで様々な周波数に対応する必要があり、その度に、録音用オーディオインターフェース(A・B)の動作周波数も同様に変化してしまう現象が頻繁に発生していました。
動作周波数が頻繁に変更されることにより突発的なノイズが発生するだけでなく、オーディオインターフェースそのものを痛める原因となってしまいます。
今回の新型音響機器(D)の導入により、オーディオインターフェース(C)はオーディオデータ確認用に特化し、動作クロックを共有しない構成に変更しました。
現在の設定動作クロックは以下の通りです。
③全体的な配線の簡略化
従来のワークフローを見直した結果、以下のような問題点が見つかりました。
・配線経路の約4割を使用していない。
・一部信号については不必要な無駄な経路を通過している。
・パッチベイに接続されているものの使用頻度が低い経路が存在する。
以上については、代替策(別の箇所による切替など)により経路の削減を検討するなど、
これら配線の撤去、および適正化を行いました。
④アースループによるノイズの低減を目的としたチャンネル構成見直し
従来、三基のオーディオインターフェースA・B・Cに、合計5台のシンセおよび1台の音響機器が接続され、合計24チャンネルを構成していました。
24チャンネルを把握しやすくすることを目的に、優先順位を付けて配線を行った結果、複数のシンセで各機器を多数のケーブルで接続する状態となってしまい、非常に多くのアースループが発生し、それによるノイズも確認される事態となっていました。
今回、新型音響機器Dの導入に伴い、できる限りアースループを低減させるように接続順位を変更しました。
これにより大幅なアースループ低減が実現出来ました。
⑤アンバランス接続の解消による録音時のS/N比向上
従来、制作時などのモニターに用いるミキサーに、音源確認に用いるCDプレーヤーやその他エフェクターを接続していました。
これは、他機器のチャンネル数不足によりやむを得ずこのような対応としたことによるものです。
また、ミキサー本体の端子の関係、そしてCDプレーヤー自体の端子から「アンバランス接続」とならざるを得ないのが現状でした。
そこで、今回の機器構成変更でチャンネル数に余裕の生じたオーディオインターフェース(C)を流用する形で、アンバランス接続となるCDプレーヤー類をこちらに移設。
ミキサーは各シンセのモニターに特化する形で役割を分離・明確化しました。
おわりに
以上により、飛練音響工業の制作環境は24チャンネル構成を維持したままハイレゾに対応可能となりました。現在YouTubeチャンネルで展開しております『前面展望×ソージック』シリーズのような映像コンテンツを、今後より一層精力的に制作していく意味でも今回の対応工事は必要不可欠でした。
今後とも、飛練音響工業を何卒よろしくお願い申し上げます。
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